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たきや漁で獲れるもの 魚

キビレ
生息環境
沿岸浅海域の岩礁周辺、特にやや水の甘い(塩分の低い)汽水域で多く見られる傾向があるようだ。
クロダイと共に釣りでの人気が高い。身はクロダイほど磯臭さがないと言われることが多く、クロダイよりも珍重されることもある。また、クロダイ同様に雌雄同体の両性魚であり、性転換を行うことが知られている。体長10cmほどから性成熟し、大抵は1年目には雄として機能し、次の年には雌となして機能するようになるという、その様式も同じだが、本種はクロダイの春に対して秋に産卵する。生態情報はクロダイよりも不明な点が多く、また世界に広く分布するとされているが、分類学も進んでいないため、複数の種を含むのではないかという疑義が投げかけられている。
クロダイ
生息環境:
汽水域から水深50m以浅の沿岸域の藻場や岩礁、砂泥底といった広い範囲に生息する。小規模な群れを作り、移動をする個体と地着きの個体とが知られている。
身は磯臭いと言われることが多く、市場価値はマダイと比較するとやや劣るようだ。しかし、汽水域や沿岸域に広く分布するため、人の生活圏に近い水辺で採れるタイ科魚類の代表であるだけに、釣りでの人気が物凄く高い。一つは、警戒心が高く簡単に釣ることができないとよく言われていることや、多様な釣り場が、釣法の多様化も生み出し、人気を高めているのだろう。
また、雌雄同体の両性魚であり、性転換を行うことが有名である。春に産卵する本種は体長10cmほどから性成熟し、大抵は1年目には雄として機能し、次の年には雌となして機能するようになることが知られている。但し、産卵生態についてはこれだけ身近な魚種であるにも関わらず、未だ不明な点が多い。
スズキ
生息環境:
河川下流域から岩礁域を中心とした沿岸域までの幅広い水域で見られる。産卵期は冬である。
有名な出世魚で、関東ではセイゴ→フッコ→スズキ、関西ではセイゴ→ハネ→スズキ、というように成長段階を経るごとに呼び名が変わる。
美味しい魚で刺身や寿司、塩焼きのような和風の調理方法以外にも、ムニエルやカルパッチョといった洋風の調理方法で賞味される。
また、有明海産のスズキは、タイリクスズキとの交雑種のような形態を示し、有明海の特異的な生い立ちの歴史を垣間見れる生物地理学的な材料のひとつとして注目される。
ヒラメ
生息環境:
沿岸砂底に生息する。水深90m以浅に多い。
産卵期は地域によってことなり、九州西方では12~4月、東北では5~6月と、南ほど早く産卵期を迎える。卵は分離浮性卵。底曳網、釣りなどで漁獲され、食用になっている。美味。近年では養殖も盛んに行なわれている。
イシガレイ
生息環境:
琉球列島と九州南部を除いた各地の沿岸域に普通に見られる。水深70m以浅に生息する。
産卵期は12~翌年の2月とされる。卵は分離浮性卵。底曳網や定置網で漁獲される。大型になり釣りの対象魚としても喜ばれる。食用で煮付け、焼き物、鮮度がよければ刺身にもなるが、味はマコガレイやマガレイに劣るといわれる。本種はヌマガレイとの属間交雑が知られる。また、両眼が有色のものや、眼が逆についているものなども知られる。
シロギス
生息環境:
沿岸の砂底・砂泥底の海底から20cmくらいまで上方のところを遊泳し、危険を感じると砂中に潜ることもある。岩礁周りや、河口域へもよく進入する。産卵期は夏で、夜間に産卵すると考えられる。
繊細そうで可憐な姿が日本人の心を捉えたのか、「海の女王」と称される。
天ぷら種として欠かせない本種は、水産上重要種でもある。天ぷら種のほか、刺身や塩焼きなどで賞味される。
マハゼ
北海道~種子島。沿海州、朝鮮半島、中国。オーストラリアのシドニー湾と、アメリカ、カリフォルニア州サンフランシスコ湾では、貨物船のバラスト水などで密航したマハゼが繁殖して「外来魚」問題を起こしている。内湾や河口の砂泥底にすむ。
マアジ
生息環境:
沖合の中層から下層に生息し、幼魚は内湾に進入してくる。稚魚は浮遊性が強く、表層にいる。
稜鱗が側線のすべてにあることから、他のアジと区別することができる。幼魚から成魚まで利用され、幼魚は「豆アジ」という名前で売ってあることも多い。さまざまな漁法で漁獲されるが、最近では養殖も行われている。
カワハギ
生息環境:
水深100m以浅に多いが、時として200mの場所からも採集される。砂底、貝殻底、岩礁域に多く生息する。幼魚は流れ藻や浮遊物につく。
産卵期は初夏から夏で、沈性粘着卵を産む。定置網や小型底曳網、釣り、刺網などで漁獲される。肉は白身で刺身、塩焼き、唐揚げ、冬は鍋物などで美味。肝臓も食用として利用されている。本種は口が小さく、釣るのが難しいとされ、釣り人にも人気がある。日本産カワハギ属は本種1種のみからなる。
サヨリ
生息環境:
沿岸域の特に海藻の繁茂する岩礁域に多い。表層域を群れで回遊する。産卵期は春季から夏季にかけて藻場で行うとされている。
旬は春季とされ、寿司ネタや刺身、天ぷら、干物などにして賞味され、高級魚として扱われることが多い。魚屋や鮮魚売り場などで売られている光景を見かけることも珍しくない。遊漁のうち特に陸からの釣りでの人気が高く、主に春季から夏季にかけてウキ釣りやフカセ釣り、サビキ釣りといった釣法で狙うようだ。

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